この記事は、クラウドワークスで募集した「退職体験談」の記事を書いてくださったFreeDom_Questさんの記事です。
以下、彼女の簡単なプロフィールを紹介します。
ハンドルネーム: @FreeDom_Quest
年齢: 32歳
性格特性:
- 堅実だが冒険心もある
- 温かみのある励まし上手
- 現実的ながらも希望を見出す力がある
- 自己開示が巧みで読者との距離感が近い
- 論理的思考と感情の両方を大切にする
バックグラウンド:
- 地方公務員として7年間、主に市民相談窓口と政策企画部門を経験
- 大学では行政学を専攻、公務員試験に一発合格
- 退職後はフリーランスライターとして独立し2年目
- 主にキャリア転換、働き方改革、公務員の実態に関する記事を執筆
- 副業でキャリアカウンセリングも行っている
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こんにちは。FreeDom_Questです。
7年間地方公務員として勤務した後、現在はフリーランスライターとして新しい道を歩んでいます。
- 「公務員の安定を手放すなんて考えられない」
- 「辞めたいけど、その先に何があるのか不安で一歩が踏み出せない」
そんな声をよく耳にします。
職場や友人からの相談、SNSなどでも多くの方が同じ悩みを抱えています。
結論から言うと、公務員を辞めても、あなたは十分に生きていけます。
私は実際に「その先」を歩んでいますが、毎日充実した日々を送っています。
もちろん、個人の経済状況や家族環境によって状況は異なります。
しかし、「公務員という枠の中でしか生きられない」と思い込んでいる方に、必ずしもそうとは限らないことをお伝えしたいと思います。
「公務員=安定」という幻想
多くの方が「公務員は定時に帰れて仕事も楽」というイメージを持っていますが、これは大きな誤解です。
私の場合、退職前の1年間は一度も定時で帰れませんでした。
繁忙期には連日朝8時から夜10時過ぎまで働き、13時間労働が当たり前となっていました。
中には月200時間を超える残業をこなす同僚もいました。
日付が変わるまで働くことも、土日出勤も珍しくありません。
それなのに、残業代は満額支給されることはほとんどありませんでした。
終電に間に合わない日々。
体調を崩しても休めない状況。メンタル不調で休職する同僚。
そんな日々を送る中で、私は「このまま一生を終えたくない」と思うようになりました。
しかし同時に、大きな不安もありました。
- 「公務員以外で生きていけるだろうか」
- 「特別なスキルもないのに、外の世界でやっていけるのか」
そんな不安と向き合いながら、私が最終的に「辞める」と決断できた理由を、率直にお伝えします。
公務員を辞める決断ができた5つの理由
私が将来の不安からくる不安感を抱きながらも、公務員を辞める事に決断できた根拠をまとめましたので、下記にてお話していきます。
①「守り」としての貯金があった
私には「1年間無収入でも生活できる」資金がありました。
入庁時から毎月5万円を財形貯蓄に回し、ボーナス時には多めに貯蓄していました。
「最低限の生活費+ちょっとした余裕」で計算して、約12か月分です。
この「当面は食べていける」という安心感が、一歩踏み出す大きな支えになりました。
②家族の理解と健康があった
60代の両親は幸いにも健康で、私の決断を最終的に尊重してくれました。
最初は心配する声もありましたが、私の本気の思いを伝え続けた結果、背中を押してくれるようになりました。
家族の健康という幸運と理解があったことは、感謝してもしきれません。
③自分だけの責任で決められる状況だった
当時の私は独身で、扶養家族もいませんでした。
「自分の人生は自分だけの責任で決められる」という身軽さは、確かに決断を後押ししました。
とはいえ、パートナーや家族がいる方でも、別の形で道は開けるものです。
実際、次の理由がそれを証明しています。
④先に道を切り開いた先輩の存在
私より先に退職された先輩がいました。
既婚者で子どももいらっしゃる方でした。
その方が
「家族との時間をもっと大切にしたい」
「自分の人生を後悔したくない」
と公務員を辞めていく姿を見て、私は初めて「公務員も辞めていいんだ」と気づいたのです。
当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、日々の激務に追われていると、「辞める」という選択肢すら見えなくなってしまうものです。
⑤「別の生き方」を知ったこと
つらい日々が続いていた頃、毎晩「公務員 辞めたい」とネット検索していました。
そこで出会ったのが、私と同年代で同じ女性の元公務員ライター。
彼女は私と似た境遇から、フリーライターとして新しい道を切り開いていました。
彼女の存在は「私にもできるかもしれない」という希望を与えてくれました。
他にも様々な元公務員の方々のストーリーに触れ、「これだけ多くの人ができるなら、私にもきっとできる」という自信が芽生えたのです。
- 「辞めない理由」より「辞める勇気」
- 「でも私には貯金がない」
- 「子育て中で冒険はできない」
- 「周りに辞める人がいない」
そんな声が聞こえてきそうですが、大丈夫です。
貯金がなくても、次の仕事を先に見つければいいのです。
アルバイトや派遣社員としてスタートしても構いません。
最悪の場合、社会保障制度もあります。
家族の事情も様々ですが、多くの行政サポートがあります。
公務員として働いているなら、その制度について詳しいかもしれませんね。
独身でも既婚者でも、子どもがいてもいなくても、辞める選択をする人は確実に存在します。
公務員も、辞めたいと思ったら辞めていい。
これは革命的な考えではなく、当たり前の権利です。
新しい道の先にあるもの
公務員を辞めて2年経った今、私は自分の選択を一度も後悔していません。
もちろん不安定な時期もありました。
仕事がない月もありました。
しかし、自分の力で切り開いていく充実感と、自分のペースで働ける自由は、かけがえのないもの。
年功序列の昇給や、手厚い福利厚生、住宅ローンの組みやすさなど、公務員には確かに魅力的な条件があります。
それを選ぶ方を否定するつもりは全くありません。
大切なのは、「公務員でなければならない」という思い込みから自由になること。
選択肢があることを知り、自分で選ぶことです。
【まとめ】あなたの人生はあなたのもの
以上が私の「公務員を辞めても大丈夫」と確信した5つの理由です。
- 貯金という安心感があった
- 家族の健康と理解があった
- 自分だけの責任で決められた
- 先に道を切り開いた先輩がいた
- 「別の生き方」を知った
これらが揃っていなくても、あなたなりの形で新しい一歩を踏み出すことはできます。
「公務員を辞めても大丈夫」というメッセージだけでも、心に留めておいてください。
悩んでいる方の気持ちが、少しでも楽になりますように。
そして、どんな選択をするにしても、それがあなた自身の意思であることを願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「公務員を辞めた女性の成功体験 | 転職後の新しい人生をゲットした話」の感想
たかのり
世間一般の考え方が必ずしも正解ではない!と強く実感。
FreeDom_Questさんの記事は、多くの公務員が抱える「安定を手放すことへの恐怖」という普遍的なテーマに正面から向き合っていて、非常に心に響きました。
特に印象的だったのは、「安定」というイメージの裏に隠れた公務員の厳しい労働実態の描写です。
残業200時間、13時間労働、深夜まで働く環境—これらは世間一般の「楽な公務員」というイメージを見事に覆しています。
このリアルな描写が、記事全体の説得力を高めていると感じました。
5つの理由付けも非常に論理的で、特に「自分より状況が厳しい先輩が辞めるのを見て気づいた」という点には共感。
時に私たちは、自分自身の可能性を過小評価し、選択肢を狭めてしまいがち。
他者の勇気ある行動が自分の視野を広げるきっかけになるという指摘は、キャリア選択の心理を鋭く捉えています。
また、「公務員だって辞めていいんです」という一見当たり前のメッセージも、社会的プレッシャーや自己抑制の強い日本社会においては、実は強力なエンパワーメントになると思いました。
三河さんは、読者の不安に寄り添いながらも、背中を押す言葉をバランスよく提供されています。
個人的には、安定を手放すことの恐怖と向き合い、それでも一歩踏み出した勇気と、その結果として得られた新たな可能性についての描写が、この記事の最大の強みだと。
キャリアの転機で悩む多くの人々に、希望と勇気を与える素晴らしい記事だと感じました!