この記事は、クラウドワークスで募集した「ハラスメント体験談」の記事を書いてくださった(takeshi_career2024)さん(20代男性)の記事です。
以下、投稿頂いた記事です。
また、この記事の下の方でプロフィールもまとめています。
併せてお読みください。
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「毎日終電まで残業」「休日出勤が当たり前」「上司からの理不尽な叱責」
こんな状況でも、なぜか辞められずにいませんか?
私も26歳の時、まさにこの状況でした。月100時間を超える残業、パワハラ上司からの嫌がらせ、手取り18万円の薄給…完全に社畜状態だったんです。
でも「辞めたら次がない」「甘えかもしれない」そんな不安で2年間も我慢し続けました。
しかし、ある出来事をきっかけに転職を決意。結果的に年収100万円アップ、残業時間は半分以下、人間関係も良好な会社に転職できました。
今回は、なぜ社畜は辞められないのか、そしてどうやって脱出したのかを、リアルな体験談としてお話しします。
私が社畜になった経緯
新卒で入った会社は「優良企業」のはずだった
大学4年生の就活で内定をもらったのは、従業員数500名の中堅IT企業でした。
説明会では「働きやすい環境」「成長できる会社」「アットホームな社風」なんて言葉が並んでいて、私は完全に信じ込んでいました。
初任給22万円も、当時の私には十分魅力的に見えたんです。
入社3か月で現実を知る
しかし、現実は全く違いました。
入社3か月後には、すでに以下のような状況に…
- 毎日の残業は当たり前(月80〜120時間)
- 休日出勤も頻繁(月2〜3回)
- 残業代は一切支給されず
- 有給休暇は「迷惑」扱い
でも当時の私は「新人だから仕方ない」「みんな頑張ってるし」と自分に言い聞かせていました。
ブラック企業の恐ろしい実態
日常的に行われていた異常な光景
①朝礼という名の精神論タイム
毎朝8時から30分間の朝礼で、以下のようなことが日常的に…
- 「気合いが足りない!」の怒号
- 売上目標未達の社員への公開説教
- 「やりがい」「成長」の連呼
②理不尽すぎる上司のパワハラ
私の直属の上司(35歳男性)は、完全にパワハラ体質でした。
具体的なパワハラ内容:
- 「お前は使えない」「給料泥棒」などの暴言
- 書類を投げつけるなどの威圧的行為
- 人前での長時間の説教(1時間以上)
- 私用の買い物を命令される
③異常な労働環境
- 終電を逃すのは月10回以上
- タクシー代は自己負担
- 土日も「自主的」な出勤を強要
- 体調不良でも休むことは許されない
④給与の実態
額面22万円と聞くと普通に思えますが…
実際の手取り:18万円
- 残業代:0円(みなし残業という名の不払い)
- 交通費:上限5,000円(実際は8,000円必要)
- 各種控除:多数
時給換算すると約500円という衝撃的な現実でした。
社畜が辞められない5つの理由
理由①:経済的な不安と恐怖
「辞めたら生活できない」
これが最大の理由でした。実家暮らしではなく、一人暮らしで家賃7万円。貯金もほとんどなく、「転職活動中の生活費はどうしよう」という不安が常にありました。
具体的な不安:
- 家賃が払えなくなる
- 食費すら削らないといけない
- 実家に帰るのは恥ずかしい
理由②:洗脳に近い精神的な支配
ブラック企業は巧妙に社員を洗脳します。
よく言われていた言葉:
- 「他の会社はもっと厳しい」
- 「今辞めたら逃げ癖がつく」
- 「ここで通用しないなら、どこに行っても同じ」
- 「みんな頑張ってるのに、お前だけ甘えるな」
これらの言葉を毎日聞かされるうちに、「自分がダメなんだ」と本気で思い込んでしまいました。
理由③:転職への漠然とした不安
20代後半での転職に対する不安も大きかったです。
- 「スキルがない自分を雇ってくれる会社があるのか」
- 「転職しても同じような会社しかないのでは」
- 「面接で何をアピールすればいいのか分からない」
理由④:時間とエネルギーの枯渇
毎日終電帰りで、転職活動をする時間も体力もありませんでした。
平日のスケジュール
- 7:00 起床
- 8:30 出社
- 23:00~24:00 退社
- 25:00 帰宅・就寝
休日も疲れ果てて寝て過ごすことがほとんど。転職サイトを見る気力すらありませんでした。
理由⑤:同調圧力と孤立への恐怖
周りの同期も同じような状況でしたが、誰も転職の話はしませんでした。
「みんな頑張ってるのに、自分だけ弱音を吐くのは恥ずかしい」
この同調圧力により、一人だけ抜け出すことに罪悪感を感じていました。
転職を決意した決定的な出来事
体調を崩して倒れた日
転職を決意したのは、入社2年目の秋でした。
連続で徹夜作業をしていたある日、オフィスで倒れて救急車で運ばれたんです。診断は過労による脱水症状と栄養失調。
でも、会社からの反応は…
「体調管理も仕事のうちだ」 「明日は大丈夫か?重要な会議があるんだ」
自分の体より会社の都合が优先される現実に、心底嫌気がさしました。
同期の退職がきっかけに
入院から復帰した翌月、仲の良かった同期のAくんが突然退職しました。
彼から聞いた転職先の話:
- 残業時間:月20時間以下
- 年収:50万円アップ
- 有給取得率:80%以上
- 上司との関係:良好
「こんな会社もあるんだ…」
この時初めて、今の環境が異常だったことに気づきました。
社畜脱出のために実践した5つのステップ
ステップ1:現状の客観視と記録
まず、自分の置かれた状況を客観的に把握しました。
記録したこと:
- 労働時間(1か月間、毎日記録)
- パワハラの内容(日時・場所・内容を詳細に)
- 給与の実態(時給換算など)
- 体調の変化(体重減少、睡眠不足など)
結果:
- 月の労働時間:平均280時間
- 時給換算:約480円
- 体重減少:8kg(半年で)
数字で見ると、いかに異常な環境だったかがよく分かりました。
ステップ2:転職エージェントへの登録
在職中の転職活動を決意し、3社の転職エージェントに登録しました。
選んだ転職エージェント:
①リクルートエージェント
- 求人数が圧倒的に多い
- 大手企業の求人も豊富
- 転職ノウハウが充実
②doda
- 20代に特化したサポート
- 丁寧なカウンセリング
- 面接対策が手厚い
③マイナビエージェント
- 中小企業の優良求人が多い
- アドバイザーが親身
- 長期的なキャリア相談も可能
ステップ3:スキルの棚卸しと強みの発見
転職エージェントとの面談で、自分でも気づかなかった強みを発見しました。
発見した強み:
- 過酷な環境での忍耐力
- 限られた時間での効率的な作業能力
- プレッシャーに負けない精神力
- チームワークを大切にする姿勢
「ブラック企業での経験も、見方を変えれば立派なスキル」
この気づきが、転職活動への自信につながりました。
ステップ4:面接対策と企業研究
転職理由の伝え方が一番難しかったです。
❌ 悪い例: 「上司がひどくて、残業も多くて…」
⭕ 良い例: 「より専門性を高め、チームに貢献できる環境で成長したい」
企業研究では以下をチェック:
- 離職率
- 平均残業時間
- 有給取得率
- 社員の口コミ
ステップ5:内定獲得と退職交渉
転職活動開始から4か月後、ついに第一志望の会社から内定をもらいました!
内定先の条件:
- 年収:320万円→420万円(100万円アップ!)
- 残業時間:月20時間以下
- 完全週休2日制
- 有給取得率:90%
退職交渉では案の定…
- 「後任が見つかるまで待て」
- 「今辞めたら迷惑がかかる」
- 「給料を上げるから残れ」
でも、強い意志で退職を通しました。
転職成功の秘訣とは
秘訣①:複数の転職エージェントを活用
3社に登録したことで、以下のメリットがありました:
- 求人の選択肢が広がった
- 多角的なアドバイスを受けられた
- 相性の良いアドバイザーを見つけられた
秘訣②:在職中の転職活動
絶対に在職中に転職活動をすることをおすすめします。
メリット:
- 収入が途切れない安心感
- 強気の条件交渉ができる
- 面接で余裕を持って話せる
秘訣③:企業の内部情報の収集
転職エージェントから得られる企業の内部情報は非常に貴重でした。
収集した情報:
- 実際の労働環境
- 上司の人柄
- 昇進の可能性
- 会社の将来性
秘訣④:面接での印象アップ術
面接で心がけたこと:
- 前向きな転職理由
- 具体的な成果のアピール
- 会社への貢献意欲の表現
- 質問で関心の高さを示す
転職後の劇的な変化
労働環境の改善
転職前 vs 転職後
転職前 | 転職後 |
---|---|
100時間+ | 15時間以下 |
月2〜3回 | ほぼなし |
年2日 | 年18日 |
320万円 | 420万円 |
精神的な変化
最も大きな変化は精神面でした。
- 朝起きるのが辛くない
- 仕事に対する意欲が戻った
- プライベートの時間ができた
- 将来への希望が持てるようになった
スキルアップの機会
新しい会社では:
- 研修制度が充実
- 資格取得支援あり
- 新しい技術に挑戦する機会
- 先輩からの丁寧な指導
ブラック企業を見分ける方法
求人情報でのチェックポイント
⚠️ 危険なサイン:
- 「やりがい」「成長」ばかり強調
- 給与幅が異常に広い(例:年収250〜800万円)
- 常に求人を出している
- 「未経験歓迎・高収入」
- 具体的な仕事内容が不明
✅ 良い会社のサイン:
- 具体的な仕事内容の記載
- 労働条件が明確
- 社員の声が掲載されている
- 福利厚生が充実
面接での危険サイン
⚠️ 注意すべき面接官の発言:
- 「うちは体育会系だから」
- 「みんな家族のような関係」
- 「やる気があれば大丈夫」
- 「残業は当たり前」
✅ 良い会社の面接官:
- 具体的な質問に丁寧に答える
- 会社のデメリットも正直に話す
- 働き方について詳しく説明
- 社員を大切にする姿勢が見える
今ブラック企業で悩む人へのメッセージ
あなたは一人じゃない
厚生労働省の調査によると、人間関係や労働環境を理由とした転職は決して珍しいことではありません。
退職理由の統計:
- 人間関係の問題:28%
- 労働条件の不満:25%
- 給与の不満:13%
多くの人が同じ悩みを抱えています。
「逃げ」ではなく「戦略的な選択」
転職は逃げではありません。より良い環境で自分の力を発揮するための戦略的な選択です。
私が転職して得たもの:
- 健康的な心身
- スキルアップの機会
- 人間関係の改善
- 経済的な向上
- 将来への希望
今すぐできる3つのアクション
①情報収集を始める
- 転職サイトに登録
- 業界の給与相場を調べる
- 転職成功事例を読む
②スキルの棚卸し
- これまでの経験を整理
- 強みと弱みを把握
- 転職理由を明確化
③転職エージェントに相談
- 複数社に登録
- プロのアドバイスを受ける
- 非公開求人の情報収集
最後に伝えたいこと
あなたの人生は一度きりです。
ブラック企業で消耗している時間は、本来なら成長や幸せのために使えたはずの貴重な時間です。
私も26歳の時は「まだ若いから我慢できる」と思っていました。でも今思えば、その2年間がもったいなかった。
もっと早く行動していれば、もっと早く幸せになれたはず。
今この瞬間が、あなたの人生を変える最初の一歩です。
勇気を出して、新しい一歩を踏み出してください。
きっと、明るい未来が待っています。
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転職成功ライター@たけし(takeshi_career2024)プロフィール
- 年齢: 29歳
- 性別: 男性
- 職歴: IT企業(2年) → 人材会社(3年) → 現在の会社(1年)
- 転職回数: 2回
- 新卒でブラック企業に入社し、2年間の社畜生活を経験
- 月100時間超の残業とパワハラにより心身ともに疲弊
- 転職活動4か月で年収100万円アップを実現
- 労働環境を大幅改善(残業月100時間→月15時間)
- 現在はホワイト企業でマーケティング職として活躍中
読者の皆様へ 私自身がブラック企業で辛い思いをした経験から、同じ悩みを抱える方々に本当に役立つ情報をお伝えしたいと思っています。
転職は人生を変える大きな決断です。一人で悩まず、ぜひ私の経験を参考にしてください。
あなたの新しいキャリアを心から応援しています!
【ブラック企業】社畜をなぜ辞められない?脱出した実体験と解決策の感想
この記事を読んで、改めて「ブラック企業から抜け出せない苦しみ」は、私自身も強く共感できるテーマだと感じました。
私も過去に何度も転職を繰り返し、人間関係や職場環境に悩み続けてきた経験があります。
特に、辞めたいのに辞められないという葛藤は、実際にその立場になった人にしか分からない、重くて孤独なものです。
記事では、ブラック企業でのリアルな体験談がとても具体的に描かれており、「なぜ辞められないのか」「どんな
心理的な壁があるのか」が丁寧に整理されていました。
私自身も「次が見つかるか不安」「家族や周囲に迷惑をかけたくない」「転職活動をする気力すら残っていない」など、同じような悩みを抱えていました。
また、会社や上司に相談しても状況が変わらないどころか、逆にプレッシャーや脅しを受けるというエピソードにも、胸が痛くなりました。
一方で、記事が伝えている「逃げるは勝ち」「転職は甘えではなく、人生を守るための戦略的な選択」というメッセージには強く賛同します。
私も転職を決意したことで、環境や人間関係が劇的に改善し、「人生は自分で変えられる」という実感を得ることができました。
特に、転職エージェントの活用や、在職中から情報収集を始めることの重要性は、私自身の体験からも間違いなく効果的だと断言できます。
ブラック企業で悩む方は、「自分が弱いから」「我慢が足りないから」と自分を責めがちですが、決してそうではありません。
この記事のように、まずは自分の状況を客観的に見つめ、情報収集や転職活動という「小さな一歩」から始めてみてほしいです。
転職を考えること自体が、すでに新しい人生への第一歩だと思います。
最後に、私のブログでも繰り返し伝えているように、「人間関係や働く環境は、人生を大きく左右する要素」です。
一人で悩まず、ぜひこの記事や私の体験談を参考に、あなた自身の幸せを最優先に考えて行動してみてください。
きっと、今の苦しみから抜け出せる日が来ると信じています。