この記事は、クラウドワークスで募集した「ハラスメント体験談」の記事を書いてくださったcrowd writerさん(40代女性)の記事です。
この記事の最後の方で、彼女のプロフィールを紹介していますので併せてお読みください。
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職場での人間関係は、仕事の効率や個人の成長に大きな影響を与えます。
特に、社内の派閥問題や保身に走る上司の存在は、多くの社員にとって悩みの種となっています。
本記事では、実際の経験を基に、これらの問題について詳しく解説し、対処法を考えていきます。
社内の派閥問題:アパレル販売員時代の経験
私がアパレル販売員として働いていた時、店舗を管理するエリアマネージャーと、その上のチーフの間に軋轢がありました。
この状況は、スタッフ間にも影響を及ぼし、チーフ派とエリアマネージャー派に分かれる結果となりました。
派閥の形成要因
- 上司間の相性の悪さ
- 職位の違いによる権力構造
- 個人の性格や管理スタイルの違い
チーフは会社での地位が上であるため、チーフ派につくことが社内での立ち回りに有利だと考える人もいました。
しかし、私は気分屋で部下の好き嫌いが激しいチーフよりも、精神的に安定していて客観的な視点を持つエリアマネージャーを支持していました。
派閥問題への対応
私の場合、以下のような対応を心がけました。
- 客観的な視点を持つエリアマネージャーを支持
- チーフ派に対しても普段通りに接する
- 派閥争いに積極的に関与しない
この経験から、派閥問題に巻き込まれないためには、中立的な立場を保ちつつ、自分の信念に基づいて行動することが重要だと学びました。
大手通販会社での派閥問題:組織全体に及ぶ影響
次に経験した大手通販会社では、役員レベルの派閥が存在し、その影響が組織全体に及んでいました。
派閥問題の影響
- 部署間の協力関係の阻害
- 業務の非効率化
- 社員のモチベーション低下
現場の社員同士では協力したいことがあっても、上司同士が別の派閥に属していたり不仲だったりすると、部署間の協力が難しくなることがありました。
プロパー社員と転職組の対立
この会社では、プロパー社員と転職組の間にも軋轢がありました。
- プロパー社員からの冷遇
- 業務依頼への非協力的な態度
- 社内の分断と不和
私は転職組でしたが、プロパー組からは冷たい態度を取られることが多く、業務上の協力を得るのに苦労しました。
保守的な社風の弊害
- 過度な承認プロセス
- 「前例がない」を理由とした新規事業の阻害
- 社内政治や根回しの横行
この会社では、社員のほとんどが社内政治や根回しに時間を費やしていました。
旧態依然とした体制で、「承認」という名の関所がいくつもあり、新しいことを始めるのが非常に困難でした。
保身だけに走る上司:大手通販会社での経験
同じ大手通販会社で、保身だけに走る上司の問題も経験しました。
上司の行動パターン
- 本部長へのゴマすり
- 本部長の決定に無条件で従う
- 部下の立場を考慮しない
私の直属の上司である部長は、常に本部長のご機嫌を取ることに終始していました。
本部長は気難しい人物で、部下とのコミュニケーションも不足しがち。
問題のある組織体制
- 本部長による独断的な決定
- 形骸化した定例会議
- 部下の意見を聞かない風土
部署内の決定事項は、本部長が外部のコンサルタントや会社の上層部と話して独断で決めることが多く、現場の状況を無視した決定に部下は従わざるを得ませんでした。
パワハラの事例
私が他部署との協力のために定例会議を欠席した際、本部長から不当な指示を受けました。
事前に部長の許可を得ていたにもかかわらず、本部長は私に会議の議事録の提出を求めてきたのです。
これは明らかなパワハラ行為でした。
この時、直属の上司である部長は私を守ることなく、本部長の機嫌を取ることに終始しました。
後になって部長から「議事録はこちらで出しておくので心配いらない」というメールが来ましたが、この対応には納得がいきませんでした。
派閥問題と保身に走る上司への対処法
これらの経験から、以下のような対処法が考えられます
1. 中立的な立場を保つ
- 派閥に属さず、公平な態度を維持する
- 全ての同僚と良好な関係を築く努力をする
2. 自分の信念に基づいて行動する
- 正しいと思うことを主張し、妥協しない
- 自分の価値観に合わない行動は避ける
3. 必要に応じて上司や人事部門に相談する
- パワハラや不当な扱いを受けた場合は、適切な部署に報告する
- 問題を放置せず、解決に向けて行動を起こす
4. 組織の文化や価値観が自分に合わない場合は転職を検討する
- 自分の成長や幸福を最優先に考える
- 健全な職場環境を求めて、新たな機会を探す
5. コミュニケーションスキルを磨く
- 異なる意見を持つ人とも建設的な対話ができるようになる
- 自分の意見を適切に表現し、他者の意見も尊重する
6. 業務の成果に集中する
- 派閥争いや政治的な駆け引きに巻き込まれず、自分の仕事に集中する
- 高い業績を上げることで、自分の価値を証明する
7. メンターを見つける
– 信頼できる先輩や上司をメンターとして、アドバイスを求める
– 組織内の複雑な人間関係を乗り越えるためのヒントを得る
8. 自己啓発に励む
- 職場外でのスキルアップや人脈作りに力を入れる
- 自分の市場価値を高め、いつでも転職できる状態を維持する
まとめ:健全な職場環境の重要性
社内の派閥問題や保身に走る上司の存在は、職場環境を悪化させ、個人の成長や組織の発展を阻害します。
これらの問題に直面した際は、自分の立場を冷静に分析し、適切な対応を取ることが重要です。
同時に、会社側も健全な組織文化の醸成に努め、オープンなコミュニケーションを促進することが求められます。
派閥や保身の文化を排除し、能力主義や公平性を重視する組織づくりが、長期的には企業の競争力向上につながります。
最終的には、自分の価値観や成長に合った環境を選ぶことが、キャリア形成において重要な決断となります。
派閥問題や保身に走る上司に悩まされることなく、自分の能力を最大限に発揮できる職場を見つけることが、長期的な成功と幸福につながるでしょう。
職場の人間関係は複雑で難しいものですが、自分の信念を持ち、適切な対応を心がけることで、より良い職場環境を作り出すことができます。
そして、必要であれば勇気を持って環境を変える決断をすることも、キャリア形成において重要な選択肢の一つとなるでしょう。
この記事を書いた人:crowd writerさんのプロフィール
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大卒後、アパレル販売員を経て大手通販会社に転職し15年勤続。
現在はマーケティング部門のマネージャーとして10名の部下を持つ。
夫と中高生の子ども2人と東京都内に在住。
誠実で公平性を重視し、派閥争いより業務成果を大切にする実力主義者。
客観的視点を持ち、新しいアイデアや変革に前向き。
会社の古い体制や複雑な承認プロセス、上層部の派閥争いにストレスを感じながらも、部下を守りつつ上層部との関係維持に奮闘中。
早朝5時起床で家事をこなし、19時帰宅の忙しい日々。
週末は家族との時間を大切にしながら自己啓発も怠らない。
読書とヨガが趣味で、副業としてオンラインキャリアカウンセリングも始めている。
健全な企業文化の組織での活躍を望み、キャリア成長とワークライフバランスの両立を模索している。
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